ブルース・リー フィルモグラフィ
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アメリカ・ワーナー・ブラザース、香港・コンコルド・プロダクション(協和電影)共同製作
米配給ワーナー・ブラザース (1973.8.19公開)
香港配給ゴールデン・ハーベスト(嘉禾電影)(1973.12.18〜1974.1.6公開)
日本配給ワーナー・ブラザース (1973.12.22公開)
制作・フレッド・ワイントローブ&鄒文懐(レイモンド・チョウ)、監督・ロバート・クローズ、脚本・マイケル・オーリン、音楽・ラロ・シフリン、アクション指導・ブルース・リー
キャスト
ブルース・リー=李、ジョン・サクソン=ローパー、ジム・ケリー=ウイリアムス、石堅(シー・キェン)=韓(ハン)、アーナー・カプリ=タニア、芽瑛(アンジェラ・マオ)=スー・リン、鐘玲玲(ベティ・チュン)=美玲(メイ・リン)、楊斯(ヤン・スエ)=布路(ボロ)、他
| 概略 |
ブルース・リーの名を世界中に知らしめたリーの代表作といえる作品ですね。
作品的にはもうB級映画の見本のような作品ですが、生の肉体による格闘戦がそれまでの映画の常識をぶち破り、数多の模倣作を生むなどこの映画が全世界の映画界に与えた影響ははかりしれないものがあります。
監督のロバート・クローズはドキュメンタリー映画出身で2度ほどアカデミー賞の候補にもなったことのある人。
共演者のキャスティングのため候補者の一人の出ている『闇の閃光』(Darker
than Amber)を参考として見せられたリーが、その俳優は気に入らなかったもののこの映画自体を気に入り、この映画の監督=クローズに監督を引き受けて貰おう、とリーの発案でクローズがオファーされたそうです。
一部を除き撮影の殆どは香港でされ、1973年1月〜3月に撮影、基本的な編集はワーナーが行い、それにを元にアジア圏用のバージョンが香港側で制作されました。
音楽を担当するラロ・シフリンは『ブリット』や『ミッション・インポッシブル』(スパイ大作戦)のテーマで有名な作曲家ですが、この『燃えよドラゴン』も彼の代表作となった作品で、当時のヒットチャートにランクインするなどサントラレコードも大ヒットし、映画史に残る音楽となりました。
余談ですが、中国語タイトル『龍爭乕鬥』の「乕」は「虎」の異字体で香港版ポスターや映画本編のタイトル等ではこの文字でしたが、活字では「虎」が使われてますね。「鬥」(トウ、たたかう)は「鬪」の略字で「門」に似てますが全く別の字。読みの通り現在の日本式略字「闘」に統一されていますが、かつては日本でも使用されていたちゃんと日本語になっている字です。最近出ているブルース・リー関連の本では”龍争虎門”と表記されてあるものがありますが、これは明らかに読み間違い。
ファンの方や作品をご覧になった方ならお判りの様に、ストーリー的には007のカンフー版といった内容で、英国情報部の依頼でリーが武術大会に乗じて開催者の裏の陰謀を暴くという内容ですね。
初めて見た時からストーリー的にはいまいちこなれてないかなという感を抱いていましたが、最近また改めて見て思ったのは主人公であるリーの登場シーンが意外に少ないなと思った事でした。
勿論、映画的にはリーの他にジョン・サクソン演ずるローパーとジム・ケリー扮するウイリアムスとの3人が主役で等分にそれぞれのエピソードが語られる為、リーの部分だけ見ると余り話しが詰められる事なくクライマックスになってしまう印象を受けます。
リーのセリフも他の出演者に比べて少ないな、なんて思ったりしましたが、日本ヘラルドが作成したパンフレットにリーの全セリフが掲載されているのを見ると確かに少ない。日本語にしたら400字詰め原稿用紙1枚に収まってしまいそうです。しかも見るとその1/3は脚本にはなく、後から追加されたシーンでのセリフ。また映画で美玲(メイ・リン)との会話シーンの後は3言しかリーのセリフがない。リーの英語の発音が悪いからということでセリフが押さえられたのでしょうかね?
| 幻のオープニングシーン |
当初の監督の構想ではオープニングは、ハンが出した武術大会の招待状をバイクに乗った女の子が空港まで送り届けるというシーンでした。テーマ曲をバックに女の子の運転するバイクの視点で香港の街並みを紹介する意味合いのあるシーンで、困難な条件の下撮影期間の極初期に撮影されたそうですが、その後、リーのアイデア等による素晴らしいオープニングシーン等も撮影された結果、完成版では使用されませんでした。
| オープニングシーン |
そのオープニングシーン。完成版ではリーとサモ・ハン・キンポーの試合のシーンから始まります。サモ・ハンの体格の割に身のこなしが軽いのにちょっとした驚きを感じたシーンでしたが、この当時はサモ・ハン(という名さえ知らなかった)がどういう人物かはまだ知られていなかったですね。
| 高僧とリーの問答 |
サモ・ハンとの試合のシーンの後、特別編及び香港版ではアメリカ劇場公開版(日本劇場公開版)にはないリーと高僧の対話のシーンになりますが、このシーンではリーの武道哲学が語られるとても印象的なシーンです。後に『死亡の塔』でこのフィルムが流用されていますが、セリフは全く違いますね。最近ようやく日本公開された映画『ブルース・リーの生と死』でもこのシーンを見ることが出来ます。このシーンを含むオープニングクレジット前のシーンはリー自身が監督したとも伝えられていますが、ロバート・クローズ著のこの映画のメイキング本『ブルース・リーの燃えよドラゴン完全ガイド』(白夜書房)を見るとクローズがこのシーンの演出をしている写真も掲載されています。まあリーの発案によりクローズの監督のもと撮影されたというのが事実でしょう。この会話の詳細はこちら。
| スパイ(ク)・リー |
リーの元に英国情報部の人物が訪れ、少林寺拳法の達人で今は破門されているハン(シー・キェン)という人物が自分の島で開催する武芸大会に是非参加してくれと要請します。というのも大会の主催者のハンは陰で覚醒剤の売買をしている悪人で大会出場の名目で島に行き証拠をつかんで欲しいという。
リーは言います、「銃があれば一発で解決するじゃないか。」と。英国情報部といえば007を始め名うてのスパイのそろっている所。わざわざリーに頼まなくたってジェームズ・ボンドがいるじゃあないか、というわけ。それに対しての英国情報部のブレイスウエイトの答、ハンの島は銃器の持ち込みが禁止されている上、武芸者以外入り込めない、そこでジェームズ・ボンドではなくリーにお鉢が回ってきたという理由付けがここでされています。余談ですが、この映画が公開されたあと作られた『007黄金銃を持つ男』あたりでは「燃えよ」の影響をモロに受けてジェームス・ボンドもカラテを使い始めるのが笑えますね。
| 吃驚仰天の主演者 |
香港での撮影で現地スタッフがかき集めてきたエキストラなどには、監督のロバート・クローズも驚いたそうです。何しろ地下牢に閉じこめられている囚人はそこらの道端から集めたホームレス達、娼婦役は現役の娼婦が調達されたとか。特に娼婦達には日頃の日銭に見合うギャラを出さなければならなかった為、役者より高い金を払ったとか。またハンの手下達も本物のヨタ者だったりするので、この頃ブルース・リーの名声はかなり鳴り響いていた事もあり、撮影現場でブルース・リーに挑もうとするヨタ者が後を絶たず、リーも軽くやっつけていたそうです。
このへんの話はロバート・クローズの『ブルース・リーの燃えよドラゴン完全ガイド』にも詳しく記されています。
また、リーの仲間としてハンの島に潜入している女性諜報部員・美玲(メイ・リン)役の鐘玲玲はクラブ歌手が本業とか。そういえば映画の始めの方でブレイスウェイトが美玲の写真をリーに見せるシーンがありましたが、ホントに諜報員か?というまるでスターブロマイドのようなポーズを付けている美玲の写真がなんか可笑しかったのを思い出しました。ブロマイドと言えば、「ドラゴンへの道」の始めで主人公リーが持っているノラ・ミャオの写真も同様で、「エヴァンゲリオン」の第一話で主人公が持っているのミサトの写真より面白いかも。。
| とても優秀な諜報部員・美玲 |
島に着いた夜、その美玲を部屋に呼んだリーは美玲に何か手がかりを掴んだかと聴きますが、美玲は周りの警戒が厳しくてまだ何もつかめないという。
次の夜、リーは宵闇に乗じてスパイ活動を開始しますが、はやくも数十分後、庭の通風口らしき所の扉をあけて見るとなんと地下工場らしきものを発見(笑)、その時は見張りに見つかって逃げ出しますが、さらに次の夜同じ場所から地下に降りるとなんと阿片を製造している現場を発見します。
うーん、単純過ぎ(^_^;。なんのひねりもなく殆ど探す間もなく見つかってしまうのは。。本職の美玲は一体何やってたんでしょう。警戒が厳しいとは言う物の。。。(^_^;)
案外、美玲も実はリー同様即席スパイだったりして?リーに先立ってハンの島に潜入したという美玲は一体どういう口実の基入り込んだのだろうと、初めてこの映画を見たときからずっと疑問に思っていたのですが、例えばハンが「ホステス募集」の求人広告(笑)を出しているのを見たブレイス・ウェイトがナイト・クラブにいた美玲をスカウトしたとか(^_^;)。であれば、ブレイス・ウエイトが持っている美玲のドレスアップ姿の写真も納得いきますね(^_^;)
| 月光仮面 |
スパイ活動を開始したリーが塀の上を駆け上がって行く姿を散歩していたウイリアムスが遠くから見かけてふともらす言葉。
ワーナー映画が劇場で上映した物ではそのセリフの字幕が「月光仮面だ」。英語が分からなかった時分はアメリカにも月光仮面がいるのかと思いそうになりましたが(^_^;)、後の国内版ビデオや先頃日本ヘラルドがリバイバルした物では「鳥人だな」と改められています。
ところで、オリジナルの英語ではそのセリフは「A
Human Fly...」(ハエ人間)。今風に字幕を付けるとしたら「”ザ・フライ”だ」というのが一番オリジナルのニュアンスに近いでしょうね。
| ビッグ・バトル |
地下工場に潜入しようとするリーですが、前日入り込んだ場所にコブラが待ちかまえています。それを捕まえ再利用するリーですが、撮影時にリーは誤って本当にコブラに噛まれてしまい、撮影が中断するハプニングもあったとか。
地下工場で見張りに見つかり大乱闘が繰り広げられますが、この時の番兵の一人でワンカットだけジャッキー・チェンが登場するのは結構知られていますね。ジャッキーが後ろからリーを羽交い締めにしますが、あっさりかわされ首をへし折られておしまい。
話が前後しますが、ユン・ピョウも翌朝の大乱闘のシーンでその他大勢の一人として姿を見る事が出来ます。彼は俳優のダブルとしてリーのスタントアクションも担当。
地下工場の闘いのシーンでリーが番兵のヌンチャクを取る直前、棍で敵兵をなぎ倒す時の敵兵役が余りにマンガ的な倒れ方をするのが笑えます。折角のリーのアクションが相手の大根演技で台無し(^_^;。そういえばウイリアムスがハンの番兵を倒すシーンでも番兵が自分から後ずさった後いきなり自分で窓を突き破るのにも笑えました。(^_^;)
| 拳法の達人?ハン |
この映画で気に入らない所を1つだけあげろと言われたら真っ先にあげたくなるのが敵の大将ハンがあまりに弱くて素人然としている事でしょうか。
『ブルース・リー ドラゴン伝説』(白夜書房)の注釈ではリーがハン役の石堅の美しいアクションに目を留めたリー自身の希望でキャスティングされたとなっていますが、本当なんだろうか?信じられません(^_^;)。本当に少林寺拳法の使い手なんだろうかと思わず思ってしまうほどリーの相手にならないし石堅の動きもぎこちない。因みにロバート・クローズの『ブルース・リーの燃えよドラゴン完全ガイド』の方では”リーの相手をするには石堅の動きは遅すぎた”とも書いてあります(^_^;。やはりクライマックスならある程度リーと互角にやり合う相手にして欲しかったというのが小学生の時に初めてこの映画を見た時から思っていた事でした。せめてボロが相手でももう少し見栄えのするシーンなったのではないかなと思ったりもします。
| リーのアクションの違い |
この映画の素晴らしい所、それはこの映画がヒットした最大の理由でもありますが、ブルース・リーのアクションに尽きるのは異論の無いところだと思います。
映画的に誇張されたものであるとはいえ、やはり普通の役者がするアクションとはひと味違うのがリーのアクションでもありますね。
例えばウイリアムス役のジム・ケリーがキックを出しているシーンを見ると出した足がどうしてもその場に残ってしまっていますが、リーの場合だと蹴り技を出した時、次の攻撃に移れるように、必ず出した足を素早く戻し元の体勢を保とうとします。これは普通に見ていると違いが余り見えないのですが、フィルムを逆回しにして見てみるとこの2人の動きの違いが明確に分かります。ジム・ケリーの場合だと逆回しに見るとノロノロと足が差し出された後素早く足が戻りますが、リーは正回転でも逆回転でもスピードは変わりません。お持ちのビデオデッキが逆転再生可能な機種なら一度確かめて見るのも一興でしょう。勿論、ジム・ケリーにしても空手のチャンピオンになっている人ですから素人ではないのですが、リーはさらにそれを上回ると言うことでしょうか。
| 燃えよドラゴンのバージョンの差異 |
『燃えよドラゴン』には様々なバージョンがありますが、大まかに分けると日米欧公開の元となったワーナー映画版と、日本を除くアジア圏で公開されたゴールデンハーベスト版に分けられます。そのなかの代表的なバージョンを記して置きます。
■ワーナー版■(英語版、他)
日本で公開された英語版や欧米で公開された物はこちらが元になっています。
英語のセリフは出演者自身による声で最も撮影時に近いバージョンです。
メインタイトルのバックでローパーとウイリアムスがそれぞれ香港に降り立つ描写がされます。
日本版ビデオ&LDやアメリカ版ビデオで見れるのがこのバージョン。73年初公開の物と80年頃リバイバルされた物では若干編集に異なる部分があるとの事ですが未確認。確かに初公開当時発売されたドラマ完全収録盤サントラの音声も現在発売されているビデオとは差違が若干あるのですが、、、。
■ワーナー版(ディレクターズ・カット/デジタル・バージョン)■(英語、他)
特別版(監督さんはとうにお亡くなりになっているのに、何故”監督編集版”なのだろう??(^_^;))は、香港版のみだったオープニングタイトル前のリーと高僧の会話のシーンと、クライマックスの鏡の間での対決シーンの2つのシーンを追加したものです。音声はドルビー・デジタル(5.1チャンネル・ステレオ)にリミックスされていますが、音楽など復元し忘れの箇所が多々あり(笑)。『死亡の塔』に流用されたカットシーンは入っていませんでした。復元されたシーンのリーのセリフは他人が吹き替えています。
日本では1997年11月1日に東京国際ファンタスティック映画祭で上映され、ビデオ先行発売、1999年6月5日に日本ヘラルド映画配給により一般公開。
■ゴールデン・ハーベスト版■(北京語・広東語、他)
日本以外のアジア各国で公開されたバージョンです。
ワーナー映画側で編集された物を元に独自のフッテージを追加し香港用にセリフを吹き替えた物で、上記ワーナー/ディレクターズカット版の元になっているバージョンです。
オープニングの格闘シーンの後、ブレイスウェイトの来訪シーンとの間にリーと師範との会話シーンが追加されている他、クライマックスの鏡の間のシーン他、2,3ワーナー版にはないシーンがあります。
ワーナーが編集した物を元にしていますが、ワーナーが実際に公開する以前の編集版が元になっているようで、その為ブレイスウエイトとリーの会話シーンの一部などワーナー版が公開時に最終的にカットしたシーンがカットされずに残っていて、結果的にはワーナーの”ディレクターズカット版”よりも長いバージョンになっています。
後に広東語版も作られましたが、制作当時のオリジナルは北京語版で、出演者の声は全て北京語声優による吹き替えです(当然ながらリーは北京語は話せない)。但し、ブルース・リーの怪鳥音だけは英語版からの本人の声を使用しています。
オープニング・クレジットは写真のコーラジュによる独自のタイトルで、ワーナー版にあったローパーとウイリアムスの香港到着シーンはカット。
また、北京語版ではこのメインタイトルの音楽はブルース・リーの怪鳥音やSEが入っていない物が流されていました。(広東語版では英語版同様怪鳥音が入っています。)
■台湾リバイバル版■(広東語・北京語)
香港盤ビデオCDでのみ見ることが出来るバージョン。台湾でリバイバル上映された時のバージョンだそうです。
ゴールデンハーベスト社のバージョンを元にしていますが、メインタイトルがゴールデンハーベスト版が写真のコラージュだった物を「死亡遊戯」国際版冒頭のリーの叫ぶ顔のコラージュ+燃えよドラゴンのメイキング映像に差し替え。
それに伴って中国語クレジットタイトルもオリジナルは右書きだったのに対して現在の左書き表記に変更。
冒頭のリーと高僧の問答のシーンが大幅にカットされている上にブレイスウェイトの来訪シーンやリーがラオにコーチするシーンが丸々カットされている他、ハンのパーティシーンの一部やHシーンが削除されています。
| ビデオソフトいろいろ |
私が確認しているビデオソフトを紹介。
■国内版■
国内版は全てワーナーホームビデオから発売されていますが、3種類のマスタリングによる物が過去発売されています。
何れも英語版。
国内で最初に発売された物。最初はレンタルオンリーでリリースされ、LDが先行販売、その後テープも発売されました。
ワーナービデオ発足第一回リリースという初期の頃の物の為マスタリングがよくありません。同一のジャケットデザインのアメリカ盤LD&ビデオとはマスターは違い、日本独自マスターなのか、それ以前のアメリカ版マスターを使用しているようです。
TVサイズのトリミングの際、画面構成を一切考慮にいれてなく画面の中心のみ撮しているので人物が画面からはずれている箇所が多々ある感心できないバージョン。ファンは長い間この不本意なマスタリングに我慢していたのです。
しかし巻頭のオープニング曲にかぶさって表れるワーナーのロゴマークが制作当時の70年代のバージョンのまま収録されているビデオはこのバージョンのみ。現在は絶版。
ニューマスターによるTVサイズ版。ワーナー映画のロゴが「WB」ロゴ(80年代の物)に差し替えられています。ビデオカセットの方はクローズド・キャプションによる英語字幕を見ることが出来ましたが、何故かLDはシナリオディスクにもなっていないです。
世界中のビデオソフトの中でも最良のマスターによるワイドスクリーン版。こちらも巻頭のワーナーロゴは新しい物に差し替え。
LDはドキュメンタリー「実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男」と抱き合わせ販売の「特別版」のみ。
ディレクターズカット特別版・ワイド版各メディア共、リンダ夫人の作品紹介、73年制作のメイキング、新制作のドキュメンタリー、予告編を収録。
コレクター版には新編集の非売品サントラCDや特製ブックレット、ロビーカードなどが付いています。LDのコレクター盤はアメリカでは発売されていないので貴重かも。LD−BOXの表には「4種類の予告編を収録」となっていますが、予告編は1種類しか入ってませんでした。DVDはワイドTV対応の16:9スクイーズ収録で、DVDのみの特典映像としてリンダ夫人のロング・インタビューや、4種類の予告編、7種類のTVCM、リーのトレーニングビデオなども収録の他、音楽のみを聴くことが出来るミュージックトラックを収録。
■アメリカ版■
アメリカ版は基本的に米・ワーナーの販売する物ですが、一部中国の会社による香港版も発売されています。
LDジャケットは当時の日本版と同じですが、マスターは違い、こちらの方が良好です。
テープはLD用に制作されたマスターをそのまま利用していて、LDのA面の終わりのフェードアウトがそのままテープでも表れています。
巻頭のワーナー映画のマークは削除され、代わりに初期のワーナービデオのロゴマークにダブって本編の音楽が始まります。
現在出ている国内版ビデオと同一のマスターだと思いますが、私は観ていません。
英語版とスペイン語字幕付きの2種類が発売されているようです。
国内版のワイド版と同一のマスターです。但し、特典映像のオリジナル予告編は国内版は未収録。
特別編の本編に、劇場予告編、73年制作のメイキング『Location:Hong Kong with Enter the Dragon』とドキュメンタリー『Bruce Lee: In His Own Words』を収録した内容です。日本ではリリースされないようです。
ビデオの仕様は基本的に上のTVサイズ版と同じ物のようです。コレクター版には新編集の非売品サントラCDや特製ブックレット、ロビーカードなどが付いています。LD/DVDはドルビーデジタル5.1chステレオ仕様。またDVDはアメリカ地区限定コードが入っているので日本のプレイヤーでは再生できませんが、ワイドTV対応の16:9スクイーズ収録で英語フランス語スペイン語の3カ国語音声&3カ国語字幕選択可+英語クローズドキャプション付き。上記の特典映像の他、4種類の予告編、7種類のTVCM、スタッフによるオーディオコメンテータリーなども収録されています。
北京語版(TVサイズ)こちらはワーナーではなくサン・フランシスコにある泰盛影視というビデオメーカーが在米中国人の為に販売している北京語香港版。中国語&英語字幕付き。中文字幕は左書きになっています。
現在輸入店などで手に入るビデオの中では最も香港初公開時の形に近いノーカット版による北京語版。
TVサイズのトリミングが結構いい加減で、本編途中アスペクト比を手で調整しているのがはっきり見えてしまったり、中英文字幕の両端が画面からはみ出しているのが残念。
■香港版■
香港ヴァージン・ヴィジョンレーベルから出たテープ。ゴールデンハーベストバージョン。音声はビデオ化に際して作成された広東語版。字幕はなし。
映像はPAL方式なのでそのままでは日本では見れません。
上記レーベルから発売されたLD。こちらはNTSCです。音声は広東語。字幕はなし。廃盤
VCD:MEGA STAR MS/VCD/010/97 1997年こちらはメガ・スターレーベルから出されたビデオCDによるメディア・アジアバージョン。中英文字幕付き。PAL方式で制作されたマスターからビデオCD化している為、日本のプレイヤーでは画面が縦長っぽく、また映像の速度も若干速めになります。
VCD:MEGA
STAR MS/VCD/010/HK 1998年最近出たリマスター版。こちらは上記と違ってノーカットのバージョン。広東語のみで字幕なし。ワーナーのビデオ並(?)な高画質なVCD。ちゃんと見比べてはいないですが、下のDVDより画像が良く見えたりするのは気のせいでしょうか。。
DVD:寰宇録影 5056 1998.10 (国コード:ALL)北京語・広東語をそれぞれドルビーデジタル5.1chサラウンドにリミックス。画面サイズは4:3シネスコ。字幕は日本語を含む9カ国語が選択可出来るほか英語によるクローズドキャプションを収録。オマケとして「ドラゴン危機一発」、「ドラゴンへの道」「燃えよドラゴン」「死亡遊戯」「ファイアー・ドラゴン」の香港版劇場予告編を収録。
米ワーナーが制作したドルビー・デジタル音声とは別に独自に音声をステレオ化していますが、ワーナーと違ってこちらは音楽も疑似ステレオです。VCDの様なカットもなく米国版の様な音楽の入れ忘れもありませんが、クライマックスの鏡の部屋の対決シーンの音楽がシーンに合ってないのが残念。。
■シンガポール版■
VCD:新河影視/MEGA STAR MS/VCD/082/SE 1998年シンガポール、マレーシア、インドネシアの共通盤。上の香港版TVサイズ版と同内容。
■台湾版■
VCD:MEGA STAR TW/VCD/011 1998年頃台湾で限定的に発売されたというVCD。カートンBOXの中身は単に上記シンガポール盤が入っていて、香港盤TVサイズ版と同内容です。
VCD:皇統 V-008 1998年頃上の限定版は台湾でのリバイバル版だそうですが、こちらはオリジナルのバージョン。中英文字幕は当初の右書きのままで最もオリジナルに近いバージョンでしょうか。PALベースの香港版VCDと違いこちらはNTSCベースの映像なので、日本のVCDorDVDプレイヤーで再生しても画面の違和感はありません。ジャケットのデザインがいいですね。カートンBOX入り。
■マレーシア版■
マレーシアではSPEEDY VIDEOというレーベルからVHSのビデオが出ていますが、これは香港版LDしかも市販品からの丸コピーで、本編中程でなんとLDのオートチェンジャーがAB面の交代をしている最中の映像まで入っている粗悪な作りでした。ちゃんと権利とっているのか怪しいですね。
■タイ版■
タイのゴールド・スターレーベルから出されたこのビデオは映像は香港ヴァージンビデオと同一のマスターを使用していますが、音声はタイ語吹き替えです。
NTSCですが、原本となったPALのマスターから変換しているので映像の速度が若干速めです。
■その他のソフト■
ビデオテープが無い時代、映像ソフトと言えば8ミリフィルム。「燃えよドラゴン」もフジフイルムから8ミリフィルムソフトが出ていましたが、8ミリフィルムソフトのパターンとして収録時間は15分程のダイジェストで価格は¥1,5000程、当時欲しくてたまらなかったですが、そんな大金を持っているはずもない子供だったので雑誌の広告を眺めるだけで慰めていました。
アメリカでも8ミリのソフトは出ていたと思います。
そのころ8ミリソフトの輸入販売をしているある業者が「燃えよドラゴン」のメイキングフィルム(10分程度)を販売していましたが、それは買えず、アメリカ劇場用予告編フィルム(コレクターが持っているフィルムを8ミリフィルムにコピーした恐らく海賊版−5〜6000円程度)を、お金を貯めて買ったのを今でも持っています。後にこの業者がこのメイキングフィルムとリーの主演作品のアメリカ版予告編を1本のビデオにまとめた『これがブルース・リーだ』というビデオも販売していました。
(このビデオソフト自体は見た事はないですが、この「これが・・・だ」シリーズの他のタイトルを見た限りでは、マスター作成からダビングまで全て家庭用ビデオデッキで編集されたと見られる最悪の画質でした)
その他60〜80分程度の長さの輸入版フィルムが6万円程で売られていました。
| サントラ |
他のリーの香港時代の作品と違ってこの作品はアメリカ映画でもあることからちゃんとしたサントラが出ていますね。
シングル
アナログEP:ワーナーパイオニア P1262(廃)
A: 燃えよドラゴン
Theme from Enter the DragonB: ビッグ・バトル
The Big Battleサントラではエンドタイトルの出だしとオープニングクレジット曲がくっつけられたものがテーマ曲として収録されてますね。「ビッグ・バトル」はアルバムでは「大激闘」という曲名です。
音楽編
LP:ワーナーパイオニア P8435W(廃)/CD:ワーナーミュージック WPCP-3857 90.9.25(再発 WPCR-519 95.11.10)
A:1 燃えよドラゴン
Theme from Enter the DragonB:1 ハンの要塞島
Han's Island2 サンパン
Sampans2 必殺!飛燕蹴り
The Human Fly3 高僧
The Monk3 竹牢破り
Bamboo Bird Cage4 ジェントル・ソフトネス
The Gentle Softness4 鏡の中の決闘
Broken Mirrors5 大激闘
The Big Battle5 燃えよドラゴン(リプライズ)
Theme from Enter the Dragonリー関連で日本でCDがでているのはこの音楽編だけですね。
ドラマ編(ダイジェスト)
LP:ワーナー・パイオニア P10016W(廃盤)
A:1 オープニング〜燃えよドラゴン
Emortional Content / Theme from Enter the DragonB:1 宿敵オハラとの激突
The Big Battle2 トーナメントへの招待
Invitation to the Tournament2 麻薬工場への侵入
Nunchaku3 武器のない島
Island of No Guns3 鏡の部屋〜燃えよドラゴン(リプライズ)
Broken Mirrors / Theme from Enter the Dragon4 母と妹への誓い
Respect to Sister and Mother5 闘わないで勝つ
Fighting without Fighting6 怪僧ハン登場
Han's Island7 島の秘密
Secret of Island8 闇夜の偵察
The Human Flyリーのセリフを完全収録(でも一部抜けてるところがある)したダイジェスト盤。ロードショー誌の企画で作られた日本独自企画盤。BGMなどがはずされていたりとレコード独自のミックスがされています。
ドラマ編完全収録盤
LP:ワーナーパイオニア P5526〜7(廃盤)
Disc 1 A:1 ドラゴン!
ExhibitionB:1 船上の賭け
A Little Action2 トーナメントへの招待
Invitation to the Tournament2 闘わずして勝つ
Fighting without Fighting3 燃えよドラゴン
Theme from Enter the Dragon3 ハンの要塞島〜宴会〜メイ・リン
Han's Island / The Banquet / Mei Ling4 武器のない島
Island of No Guns4 オハラ登場〜試合開始
O'Hara / Tournament5 妹の死〜母への誓い
Sister's Death / Respect to Sister and Mother6 ローパーとウイリアムス、島へ
Roper and WilliamsDisc 2 A:1 闇夜の偵察
The Human FlyB:1 麻薬工場への侵入
Nunchaku / Braithwaite2 宿敵オハラとの激突
O'Hara's Death2 囚人の解放〜大決戦
The Big Battle3 ウイリアムス危うし!
Williams vs Han3 鏡の部屋〜燃えよドラゴン
Broken Mirrors / Theme from Enter the Dragon(Reprise)4 ハンの誘惑
Han and Roper上記ダイジェスト盤では一部リーのセリフが抜けている箇所があったので、という事で出された2枚組による完全収録盤。1秒たりともカットしていないと豪語しているわりには、実は2カ所カットされてる箇所が・・(笑)。しかしこのカットされていた箇所は初公開時の日本公開版では本当になかったような記憶も、、、。個人的には面の変わり目で音がフェードアウトするのが唯一の不満でした。あ、あとSTEREOって表記されてますがこれも大嘘(^_^;)。当時の劇場公開時の字幕が対訳として添付されているのが劇場公開時の雰囲気があってよいです。
音楽編(ニュー・リストア&リマスター盤)
CD:ワーナーホームビデオ 15923-00-CD 98.5.19(米)/98.12.18(日)
1 Prologue - The First Fight 9 Into the Night
必殺!飛燕蹴り2 Main Titles
燃えよドラゴン10 Goodby Oharra 3 Su-Lin (The Monk)
高僧11 Bamboo Birdcage
竹牢破り4 Sampans and Flashbacks
サンパン12 Han's Cruelty 5 Han's Island
ハンの要塞島13 The Human Fly
※「必殺!飛燕蹴り」の別編集版+α6 The Banquet 14 The Big Battle
大激闘7 Headset Jazz 15 Broken Mirrors
鏡の中の決闘8 The Gentle Softness
ジェントル・ソフトネス16 End Titles
燃えよドラゴン−リプライズ17 Main Titles (Alternate)
燃えよドラゴン(未使用版)ワーナービデオから発売されている25周年記念コレクターズセットのビデオに添付されているCD。今の所単品発売の予定はなし。
これまでサントラ未収録だった曲も含め、大体のBGMが収録されていますが、CD用に細々と再編集されています。メインタイトルはサントラ用のミックスではなく実際に映画本編で使用された元のバージョンで怪鳥音は付け加えられていません。最後のアルタネイト版はテーマ曲のNG版ですが、最終OKテイクに比べて曲のエンディングが1分程長いのがなかなか面白いです。
Last Modified 28,May.1999 takeboh@takeboh.com