E姐的世界出張所

 李小龍電影回顧展レポート補完版
「アチョー!」はギャグだった…かもしれない (TEXT by Eちゃん)

はじめに
細路祥
千萬人家
苦海明燈
孤星血涙
早知當初我唔嫁
詐癲納
甜姐兒
雷雨
人海孤鴻
死亡遊戯之旅
おわりに
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「雷雨」 The Thunderstorm '57 白黒 字幕なし

“貧血野郎”二枚目スター・張瑛と愛し合う女中が実は血のつながった兄弟であったという悲劇。大金持ちの家庭が舞台。そこの長男が例の青白い“貧血野郎”で、次男の心やさしいお坊ちゃまがリー先生。兄弟そろって、女中の京唄子みたいな(ちょっと違うかもしれないけど)やたら顔がでかくて、化粧の濃い女性(推定年齢18歳から50歳=要するに推定不可能!)を好きになってしまうから怖い。
京唄子(推定18〜50歳!←しつこい)は、たかが女中のブンザイで、しかも大変な馬面であるにもかかわらず、何故かそこの家のお坊ちゃま2人から愛されて、チヤホヤされまくり、あろうことか次男のリー先生をふって、長男の“貧血野郎”を選ぶなどという暴挙に出る。リー先生ときたら、決して落胆することなく、「彼女がしあわせでさえあれば、僕はそれでいいんだ♪」などど、わずか17歳にして悟りきったようなことをのたまい、ニキビ面で、ポマードべったりの頭にりりしい中山服(中華風つめえり?)をカッチリ着こんでいて、ちょっといじらしかったり、母性本能くすぐったり、する。
そこへ、その家の父親の前妻だった白燕という大女優登場。白燕はだいたいいつも夫に先立たれたり、いい夫に恵まれなかったりして、しのび泣く“耐える女性”の役が多い様だが、今回も約10分間くらい泣き続けて(ちなみに、歌いはしなかったが)実は長男と女中が「血がつながっている」事実を告白。近親相姦となってしまうわけだ。
長男の“貧血野郎”はショックでピストル自殺。女中・“京唄子”もまた雷雨の中に飛び出して行って、たれ下がっている電線みたいなものに触れて感電死!京唄子を追っかけて、パジャマ姿で外に出たリー先生も、京唄子に触れたことによって、やはり感電死!
ラストのわずか数秒で。一挙に3名もの死者を出して、物語は終わるのであった。

見どころ

<その1>
リー先生のシャキッとした服装。かと思うと、パジャマなのに頭にはポマードべったりというちぐはぐさ。またパジャマのサイズは少々大きすぎ。

<その2>
庭で語らうリー先生と、女中・京唄子の顔の大きさの違い。

<その3>
ラストで白燕の泣きごと独白のちんたらしたテンポから、一挙に死者3名!という大惨事に持ち込むまでのスピード感あふれる素早い展開のしかた。
こういうのを、「メリハリ」と言うか、「技に緩急をつける」って言うんですね。

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